この頃は少しづつ春が訪れているようで,あちこちで花を見かけるようになった。桜はまだ蕾だが,梅や椿は咲いているようだ。
今日(日付では昨日)は大学での用事を済ませた後に時間があったので,学内を散歩しながら写真を撮って回った。
情報システム工学科棟の脇にて。梅かな?
濃いピンク色が遠くからでも目を惹く。
樹皮はこんな感じ。後で種類を調べられるようにと思って撮った。
樹木の種類を特定するにおいて,特に冬の落葉樹では,樹皮は大きな情報となるらしい[1]。
しかしよく考えて見ると,今は特徴的な花が咲いているのだから,そちらのほうが手がかりになるのではないか。
ちなみに大学の樹の多くには番号が貼り付けてある。誰がいつ付けたのかは知らない。何か研究に使うのだろうか?
写真は教養学部棟の研究機構棟側にて。
花と青空,と思ったら端に建物が写っていた。惜しい。
理学部2号館の前にて,黄色い花を付けた樹があった。何という種類の樹だろうか?調べたところ,おそらく山茱萸(サンシュユ)だろうと思われる。[2][3]
後で種類を調べられるように,花に近寄って撮った。
……ボケた。背景にピントがあっているのか。
こういうことはよくあるので対策を考えた。オートフォーカスをハックしよう。
きっとデジカメのオートフォーカスは,画像に対する何らか評価関数を用いて,その値が極大(あるいは極小)となるようにピントを調整するのだろう。評価関数は多分,画像の高周波成分とかコントラストの大きさに基いている。
それなら,対象が細かい模様をもっているか,視界内での占有率が大きいほどピントが合いやすくなる。
つまり,花と同じ奥行き距離にある物体でカメラの視界全体を覆ってしまえばピントが合うはずだ。
花の脇に手を並べてカメラの視界に大きく写して,花の位置に無理やりピントを合わせる。
そして手を外した瞬間に,オートフォーカスが遠くにピントを動かすよりも速くシャッターを切る。
どうだ!
眩しい!
カメラの視界を手で覆ったせいで暗くなっていたのか。オートフォーカスだけじゃなく絞り調整よりも速くシャッターを切ったようだ。
結局,カメラの位置をあちこち動かして花にピントが合うまで試行錯誤することにした。
粘ること数分,良い感じに撮れたのではないだろうか。
同じく理学部2号館の前にて。黄色と薄桃色が混じって並んでいる。
鮮やかだけど色が煩くなくて,良い。
総合研究棟の裏にて。
1本の樹なのだが,そのうち一部に集中して花を咲かせている。他の幹は死んでいるのかな?
よく見ると,他の幹でも枝先にはちらほら花を付けているようだ。
4年間通ってきた大学であるが,普段は屋内にこもっているか建物間を行き来する程度なので,改めて景色に注目するとけっこう新鮮なものだった。特に今の季節は草木が鮮やかで特徴的だ。
学内には他にも色々な樹や花があるので,また散歩しながら景色を眺めたい。
参考文献
[1] 「落葉樹の樹皮 ア~オ」,http://matsue-hana.com/jumoku/juhi1.html,2015-03-17アクセス
[2] 「青梅/吉野梅郷」,http://kurotarou.life.coocan.jp/kuro_tabi/060324/060324.htm,2015-03-19アクセス
[3] 「サンシュユ 花ごよみ|東山動植物園」,http://www.higashiyama.city.nagoya.jp/18_jiten/plant/index.php?ID=198,2015-03-19アクセス